こどもNISAで何に投資するか、みなさんはもう決まっていますか?
僕の中では、全世界株式一択です。
いわゆる「オルカン」のように、日本を含む世界の株式に広く投資する、低コストのインデックスファンドを選びたいと思っています。
僕はこれまで、S&P500を推してきました。今も、自分たちの資産形成では、S&P500も全世界株式も選択肢だと考えています。
それでも、子どものお金となると答えは変わります。
子どもが引き継ぎ、50年先まで運用するかもしれない資産。その投資先を、今の僕の判断で米国だけに決めたくないからです。
同じ家族でも、お金の目的と運用する期間が違えば、投資先が違っていてもいい。 この記事では、僕がそう考える理由を書きます。
子どものお金は 自分の老後より先まで続くかもしれない
僕がコーストFIREを考えたときは、32歳から60歳までの28年間を想定して、資産がどう育つかを試算しました。
そのときの試算と、コーストFIREを選んだ理由は、こちらの記事にまとめています。
あわせて読みたいコーストFIREとは?必要資産の目安と、僕がこの働き方を選んだ理由記事を読む →
でも、子どもに渡す資産を考えるときは、自分の老後よりも、さらに先の時間が見えてきます。
子どもが成人した後も運用を続け、その子自身の老後まで持つとしたら、今から50年、あるいはそれ以上になるかもしれません。
自分の老後までを考えていた運用から、子どもが大人になり、その先も持ち続ける運用へ。子どもの資産を考えたとき、僕が見据える時間は長くなりました。
ここで考えているのは、成人後も長く運用することを想定したお金です。数年後に使うお金や、使う時期が決まっている教育費まで、同じ考えで株式に回すという意味ではありません。
30年で変わった 日本と米国の比率
このことを考えるきっかけになったのが、水瀬ケンイチさんが紹介していた、横田健一さんのYahoo!ニュースの記事でした。
最近、横田健一氏が我が意を得たりのド正論をたくさん発信してくれていてありがたや🙏
— 水瀬ケンイチ (@minasek) 2026年9月19日
▼本日の私のブログ記事も横田氏のコラムがトリガーhttps://t.co/4HJW7p2xlY https://t.co/2DfRCJuS5h
記事には、全世界株式指数「MSCI ACWI」を基にした、日本と米国の構成比が掲載されています。1993年末と2023年末を比べると、次のように変わっています。
| 時点 | 日本 | 米国 |
|---|---|---|
| 1993年末 | 22.7% | 34.8% |
| 2023年末 | 5.4% | 62.6% |
出典:横田健一さん「『オルカンよりS&P500』と決めた人へ 30年前、日本株は世界の22.7%を占めていた」の掲載値を整理。MSCI ACWIのデータに基づく構成比。
1993年末には、日本が2割以上を占めていました。それが30年後には大きく変わっています。
この数字を見て、僕が考えたのは「次は米国が衰退する」ということではありません。今の勢力図を、子どもの老後まで続く前提にしていいのかということでした。
過去30年でこれだけ変わったのなら、これからの50年も、今とは違う景色になっていて不思議ではありません。
全世界株式なら 世界の変化に合わせて持ち続けられる
オルカンの代表的な連動対象であるMSCI ACWIは、日本を含む先進国と新興国の株式を対象にした指数です。各国を同じ割合で持つのではなく、投資可能な時価総額を基に構成されるため、国や企業の比率も変わっていきます。MSCI公式
僕が魅力を感じるのは、将来どの国に投資するかを、自分で予想して乗り換え続けなくてもよいところです。
全世界株式にも米国株は含まれています。米国企業に投資しながら、米国以外の企業も持つ。その比率の変化を、指数に沿った運用に任せられます。
もちろん、世界に分散しても株価は下がりますし、S&P500より良い成績になると決まっているわけではありません。
それでも僕は、子どもの資産については、将来の中心になる国を当てる判断を、できるだけ減らしておきたいと思っています。
これは、僕が普段から大切にしている「余計なことをしない」という投資の考え方にもつながります。
投資先と保有中の行動については、こちらにもまとめています。
あわせて読みたいコーストFIREで僕が守りたい3つのルール記事を読む →
親はS&P500 子どもはオルカン 親子で投資先を分ける意味
たとえば、親は自分たちの老後に向けてS&P500を持ち、子どもの長期資産にはオルカンを選ぶ。僕が考えているのは、こうした親子で投資先を分ける持ち方です。
一方で、こういう意見もよく見かけます。
確かに、米国株は重複します。オルカンにS&P500を加えれば、オルカンだけを持つ場合より米国の比率も高くなります。2本持つだけで、より幅広く分散できるわけではありません。
ただ、僕が親子で投資先を分けたいのは、分散を増やすためではなく、それぞれのお金の目的や運用する期間に合わせて選びたいからです。
誰の、いつのためのお金なのか。そこまで含めて考えると、両方を持つ理由があるからです。
| お金の目的 | 僕の考え方 |
|---|---|
| 自分たちの資産形成や老後に向けた運用 | S&P500も全世界株式も選択肢として考える |
| 子どもが引き継ぎ、50年先まで運用するかもしれない資産 | 特定の国を選ぶ判断を減らすため、全世界株式を選ぶ |
このように考えれば、家族としてS&P500と全世界株式の両方を持つことは、矛盾しません。
目的を分けても、家計全体で米国への投資が重なる事実は変わりません。そのうえで、それぞれのお金に違う役割を持たせるということです。
これは、運用期間だけでS&P500と全世界株式の優劣が決まるという話ではありません。自分の運用では米国に集中する判断も受け入れる一方、子どもに託す資産では、その判断をできるだけ減らしたいのです。
投資先が重なることと、持つ目的が同じことは、別の話だと思っています。
子どもには 選んだ理由も一緒に渡したい
僕は、成人したときに、母から自分名義の証券口座を受け取りました。それが、投資やお金を自分のこととして考えるきっかけになりました。
今度は、自分が子どもに渡す側になります。
だから、資産と一緒に「なぜこの投資先を選んだのか」も伝えたいです。
どの商品を選んだかだけでなく、世界に分散する理由や、値下がりすることもあると伝える。その積み重ねが、子ども自身がお金を扱うときの土台になればと思っています。
その後も運用を続けるか、何のために使うかは、成長した子ども自身が考えることになります。親としては、その判断ができるように、お金との付き合い方も少しずつ伝えていきたいと思っています。
母から受け取った経験と、僕がこどもNISAに賛成する理由は、こちらの記事にまとめています。
あわせて読みたいこどもNISAに賛成する理由|母から受け継いだ投資のバトン記事を読む →
自分たちのお金なら、S&P500も全世界株式も選択肢にする。
でも、子どもが長く持ち続ける資産としては、全世界株式を選ぶ。
子どもの未来を今の僕が予想しきれないからこそ、こどもNISAでは全世界株式一択。それが、今の僕の結論です。






